〔050〕向 山 (569m)

2007年06月30日


兵庫100山に戻る

Road Map :国道175号線、又は176号線で水別れ公園を目指せば道標が導いてくれる。
Route Map:観音堂登山口から向山、清水山を経由して鳳翔寺登山口まで縦走する。
兵庫の登ったことがない山でちゃんとした登山道がある山を探していると”やまぼうし”さんのHPで向山を見付けた。
ここはヒカゲツツジの咲く4月がベストの様であるが、面白い山なら来年4月に再度訪れることにして兎に角行ってみる。
雑感
  期待はまったくしていなかったが、予想通りの薮山だった。ただ登山道は非常に歩き易く藪扱き
はほとんど無かった。 登山道、ピークからの展望が無いせいか展望所が各所に設置されている。
ヒカゲツツジの茂る箇所は確認出来たので4月の開花期に再度訪れてみたいと思うが、多分、その時期になると忘れているだろうなー。
標高差:461m
兵庫100山』  夏の低山歩きは暑いだけ。
兵庫県丹波市
水別れ公園の広い駐車場から ”向山連山”を見る。 ”向山連山”は水別れ公園を取り囲む様に一周しており、
”高御位山”の ”播磨アルプス”と感じが良く似ていた。 駐車場では3人組みのハイカーが出発しようとしていた。
話しをしてみると水別れ公園から直登するらしいので俺とは逆廻りとなり、山中で会うことになるだろう。
  今日は天気が悪く、雨仕度をして出発する。
登山口からは直登続きで息が切れる。 周辺は雑木林であるが小木が密生しており天気の悪さを増長して
暗い雰囲気となっている。 まぁヒノキの植林よりはましな感じはした。
駐車場から少し歩くと観音堂があり、その奥に登山口があった。 道標がしっかり整備されており迷うことはない。 7時50分に登り始める。
尾根道を登り詰めると16分で 二の山(298m)に着く。 ピーク感は無く展望もまったく無い。
ここには滝山古墳と書かれた大きな表示があった。
ここまでの16分で汗びっしょり、お茶休憩は
2回もしている。
どこが古墳なのか興味も探す気も無く看板を撮影だけして通り過ぎる。
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二の山”からは穏やかな道となり、淡々と歩ける様になる。 33分にて ”岩座展望所”に着く。
雑木が邪魔をしてここまで展望はまったく得られなかったが、この展望所からは石生の市街が一望出来る。その向こうにはカヤマチ山、竜ヶ岳、篠ヶ峰が見えているはずであるが、雨の降りそうな曇り空で霞んでしまっている。(見えていても山名同定は出来ない)
同じく ”岩座展望所”より向山連山を見る。 左ピークが向山(569m)、正面ピークが清水山(542m)、右端に下山する予定。
42分にて ”三の山”(470m)に着く。ここも雑木林に囲まれピーク感も展望もまったく無い。
山頂標識が無ければ通り過ぎてしまうだろう。
亜炭とは何ぞや?、一面に黒い砂礫が広がっている。
亜炭とは質の悪い石炭らしく昔は燃料にしたとか。
ここからの展望は大したことはなかった。
57分にて ”四の山”(511m)に着く。 御多分に漏れずに
薮山で展望は無し。 小さなピークは全て同じパターンである。
登山道は歩き易く申し分ないのであるが、雑木の密度
が濃く、薄暗い中を進んでいる。 道標もひつこい位
に設置してあり道間違いをすることは無いと思う。
”深坂北峰”からは北面の展望のみ得られ黒井の町並みが見えていた。
1時間16分にて ”深坂北峰”(521m)に着く。
1時間24分にて今回の目的のである ”向山”(569m)
に着く。 ここもこれまでの小さなピークと同じく展望はまったく無く、三角点があるのみ。
向山から”五の山”までは穏やかな尾根道であるが、ヒカゲツツジの樹木が群生しており、これなら来年4月に再度訪れる値打ちがあると思った。 ”五の山”も展望の効かない薮山であった。
2時間19分、向山から55分にて第2の目的である”清水山”に着く。 反対側には大きな電波反射板があり雰囲気は台無しであるが、反射板側は開けており展望が得られた。
反射板施設から覗き込んだ柏原市街の景観。
今にも雨が降りそうで最高に悪い見通しである。
清水山から穏やかな道を進んで行くとイルカ岩に着く。ここまでの長い道程で見るべきものはなかったのでやっと見所あるものに巡り合えた感じがする。
イルカ岩の周辺をしげしげと眺めるがどこから見てもイルカには見えずカエルにしか見えない。
これまでのピークと違い ”剣爾山”(416m)は樹木が伐採されており、向山連山を見るには最高だった。
大パノラマ写真にしようと写真は撮ったが露出が違い過ぎて巧く繋がらずに失敗した。
3時間05分 ”清水山”から46分で展望抜群の
天狗岩”に着く。 登山道はここから先が急下降
となる。
観音堂の登山口にもあった鹿避けネットのゲートであるが、周辺の山では見たことがない程、すこぶる頑丈に出来ていた。 これを越えると登山道も終了である。
3時間20分で ”鳳翔寺”の駐車場に出る。 駐車場奥が
登山口になっており、右の建屋が ”鳳翔寺”。
ここから駐車場までは歩いて10分程の距離だった。
”水別れ公園”への道すがら、縦走してきた向山連山を見る。 アルプス感が全然無いのにアルプスの名を語る山が多い中、向山連山にしてくれたのが嬉しい。
ネジバナが2本だけ咲いていた。
実際は凄く小さな花です。
日本一低い分水界とは何ぞや。の説明書です。
クリックで拡大します。
日本一低い分水界を売りに大きな公園が整備されている。
ただ訪れる人は殆んど居ない様で近所のガキが遊んでいる
だけであった。
ここが分水界らしいいが、普通は分水嶺と言うと
思うが山の中ではないので分水界と言うのか?
間近に水が分かれて行くのを見ると面白いが
無理やり分れさせている感じがしないでもない。
ええ歳扱いたおっさんでも長靴を履くと水の中に入り
たくなるが、後で気付いたが ”水の中に入るな!”の
表示があった。 昨日の雨で登山道の泥濘を心配したが、
泥濘はまったく無く、結果として長靴は空振りだった。
腹も減っていないが偽ナイヤガラの滝を見ながらお昼とする。
この滝の水はポンプで循環であり、観光客も居ないのに勿体無いだけと思う。
水別れ公園散策
帰りの駄賃として登山口でもある水別れ公園なるものを散策する。
岩座展望所からは駐車場に停めてた車が小さく見えている。
1時間05分にて ”松の台展望所”に着くが、同じパターンなので写真は割愛する。
蛙子峰(ガエルゴミネ)を過ぎた辺りで駐車場を先行した3人組みと会った。随分遅いペースなので聞いてみると登りでバテたらしい。顔は汗びっしょりでにわかハイカーにはきついのかも知れない。水別れ公園への分岐点である珪石山を過ぎると昔、ガラスの原料となる珪石を採掘したと思われる跡があったが、肝心の所には説明表示は無かった。
博打岩:表示があったので一応岩の上に登ってみるが意味不明のまま終わる。
亀岩:どこから見ても亀には見えない岩があるだけ、これまでの亀岩で最低のランク。 一等賞は聖岳のガメゴン岩。
岩座展望所手前で鹿が登山道を横切っていったが、直ぐに薮に入ってしまい写真には撮れなかった。仲間を探しているのか鳴声だけがやたら響いていた。
むかいやま